風景撮影には必須とよく言われる減光フィルター(NDフィルター)。
なんとなく買うタイミングを逃し続けてきましたが。
この度ようやくゲット致しました。
実際に使ってみないことには始まらないので、Amazonで目に留まったK&F Concept という中国企業の製品をとりあえず購入。
可変式とハーフ型の2枚。
合計で一万円ちょいでした。
どちらも丸型(レンズ前面にはめ込むタイプ)。
可変式はN2〜N32までの無段階調節が可能。
ハーフの方はN8のソフトグラデーション。
ちなみにN2とは2分の1まで減光、N32だと32分の1にまで減光という意味です。
自宅でちょっと試し撮り。
でも静物ばかり撮っていても仕方ないので、いざフィールドへ。
日没後の江戸川の土手へ出向きました。
NDフィルターの「ND」は 'Neutral Density' つまり「中立的濃度」という意味ですが、
実際に撮影してみてそのネーミングの意味が少し体感できた気がします。
平たく言うと(って平たくしか言えませんが)、明るい所に集中している光量を抑えて(散らして)、暗いところとのバランスを良くする、みたいなイメージでしょうかね?
減光された分シャッタースピードは低下します。
で、その分流体の写りが滑らかに表現できたりするわけですね。
今回はあくまでテスト撮影です。もともと人様に見せるつもりもなかったのですが、もし何かの参考になればと。
可変式フィルターの、たしかN2で撮影。車の光跡はフィルター無しの時よりも抑えめでシックな感じ。
今回は敢えて開放寄りで撮っているので背景はややボケ気味。このような光跡撮影の際には今までは絞っていたので、今までにない撮れ味ではあります。
(フィルター無しでも撮ってれば効果の比較ができたのですがね。暗い土手の上での撮影だったもので着脱は自重しました。)
道路上に落ちる街灯の光が肉眼で見た時の印象により近い(気がします)。日中の明暗差の激しいシーンだと、フィルターの効果がより実感できるのでしょうね。
振り返ると雲間から月が。
月影をはっきり写すには露光時間はあまり長くできないのでISOを上げて撮影。月周辺の雲の感じはより繊細な描写になっている(気がします)。その分周辺部はやや暗さが目立ちますかね。もしかしてハーフNDフィルターの出番だった?
後処理である程度なんとかできもするでしょうけど。
この製品自体の良し悪しは、他との比較をしていませんのでまだ何とも言えませんが、
適切に使いこなせればより繊細な撮影描写ができそうな、そんな手応えを感じました。
コツをつかむにはまだまだ場数がいりますね。
ハーフNDのほうも早く使って慣れて行きたいです。
ご覧いただきありがとうございます。