さて、羽生から秩父鉄道に揺られて三峰口まで完乗。
その夜は秩父で一泊したわけですが。
翌日は全線乗り降り自由の一日乗車券(1500円)を購入。
寄り道しながら羽生まで戻ります。
この日の天気は次第に下り坂の予報ですが、
時間の許す限り、気になる駅に途中下車して駅周辺をふらふらしようと思います。
まずは旅籠屋から浦山口駅まで歩きます。
武州中川駅の方が近いのですが、せっかくなので前日とは別ルートを取ることに。
鼻がスギ花粉を検知していて、少し辛いです。
浦山口駅に到着。
急坂の上です。
ここで居合わせた駅員さんが大変気さくな方で、いろいろ教えていただきました。
この3月で退職されるとのことでしたが、鉄道と秩父への愛着が全身から溢れ出ていました。
浦山口駅そばの不動名水。
秩父の地層は多くが砂礫層のためこのような湧き水を得やすく、秩父発展の礎となったとのことです。
浦山口駅ホームより。
線路がカーブしている関係で白い三角マークのところからのみ乗車できます。
続いて3駅先の秩父駅へ。
西武駅は隣の御花畑駅の目と鼻の先です。
秩父駅前。
道の駅、まつり会館などの観光施設へは少し歩きます。
市役所や羊山公園は西武駅からの方が近いです。
お次は皆野駅(秩父郡皆野町)。駅構内の踏切より撮影してます。
ダイヤは概ね30〜40分に一本くらいの運転間隔ですね。
隣の長瀞駅はいかにも観光地って感じで下車する気が起きませんでした。
宮沢賢治もこの辺まで来たようです。
野上駅で電車を待っていると、反対側ホームに秩父三社のフルラッピングトレインがやってきました。
宝登山神社、秩父神社、三峯神社を各両一社ずつフィーチャーした3両編成です。
そしてこちら側に来たのはアニメ「あの花」仕様のフルラッピング車。
撮影は控えましたが車内も「あの花」一色でした。
秩鉄では現在全4種類ほどのラッピング車が走っているらしいです。
波久礼(はぐれ)駅。
荒川の河岸段丘と山との狭窄部に位置します。
波久礼駅は長瀞町と寄居町の境界付近にあります。この辺は線路のすぐ横を国道140号も並走して川沿いの断崖を通過、見るからに難所という感じで車窓からの眺めも迫力があります。
波久礼駅近くに架かる橋(地図によると「寄居橋」)。高台にはホテルが。
橋より荒川の上流を望む。
天気の良い日に再訪したいですね。
波久礼駅にはこんなポスターも。
変わって隣の寄居駅へ向かいます。
寄居駅は秩父鉄道の他にJR八高線、東武東上線も乗り入れる交通の要衝。
ですが駅周辺は昔ながらの佇まいが残り、時が止まったかのようにのどか。
個人的にはそのギャップがたまりません。
実は寄居駅&駅前の写真は撮り忘れまして、上の写真は元日に八高線の車内から撮ったものの再掲です。写真右手のビルは寄居町庁舎。
寄居駅から10分ほど歩くと再び荒川です。
この辺一帯の荒川沿いは「玉淀」(たまよど)と呼ばれる景勝地。
確かに川の色も深い緑色を湛え良い感じです。
その「玉のように美しい淀み」から玉淀と呼ばれるようになったとか。
河原にも降りてみましょう。
どんより肌寒い...(笑)
まだ2月だし、ベストシーズンにはちょっと早かったですかね。
ちなみに対岸は戦国期の要害、鉢形城跡。孤高の氏邦桜が有名です。
さて、この時点で午後4時過ぎ。
いよいよ雨が近そうだったのと久々のロングウォークでへばってきていたのとでこの辺で切り上げて帰ることにしました。
順調なら暗くなる前に羽生まで帰れそうです。
全く県境を跨がす、ずっと埼玉県内だけの移動でしたが、秩父にはほとんど行ったことがなかったので新鮮な体験でした。
秩父方面は思った以上に気軽に行けることも分かりましたので近くまたお邪魔してみたいと思います。
2024年2月29日撮影。
ご覧いただきありがとうございます。