最盛期には宇都宮に次ぐ栃木県下第二位の人口を擁する鉱山町でした。
そんな地区北部の渡良瀬川源流三川の合流地点に銅(あかがね)親水公園はあります。
今回その「日本のグランドキャニオン」とも呼ばれる渓谷美を拝みに久々にお邪魔してきました。
天気予報は決して良くはなかったのですが、しばらく撮影に行けてなかった鬱憤もあり(笑)、未明から現地入りして空模様を見守っていました。
最初は雲が多く、時おり小雨がぱらついていたものの、薄明が近くなるにつれて雲間から星の瞬きが見え隠れし始め、午前4時頃にはオリオン座が昇っているのが見えました。
ISO6400まで上げて、雲隠れしないうちにと焦って撮りました。辺りは街灯も何もない真っ暗闇。
やがて空が白み始め、公園より北側をまず一枚。
寝ていた猿さんを驚かせてしまったようで、叫びながら逃げて行かれました。ごめんなさい。
足尾北部の渓谷地帯にもかつては村落がありましたが、明治期の足尾鉱毒事件関連で全て廃村になったそうです。
フェイズはブルーアワーからゴールデンアワーへ。クマの生息域でもあるので少し緊張しつつ撮影。
南東方向の空はまずまずの焼け具合。
北の山並みの向こうには日光中禅寺湖が。がんばれば徒歩でアクセスも可能です。
銅橋
足尾砂防ダム
南側を望む。製錬所の遺構が往時を偲ばせます。
雄大な景観にも圧倒されますが、足尾は銅山の産業遺産も良く保存されており、地区全体がまさに歴史の生き証人といった雰囲気。
絶景路線のわたらせ渓谷鉄道もおすすめです。
2022年8月26日撮影。