(画像16点)
あれは雨だれ。きみは気まぐれ。
どこにもいない。どこにでもいる。
光と闇、糾弾と依存を行き来して。
宴の後が好き。ゼロの織りなすパターンが。
鉄橋の向こうに列車の響きが消えるまで。
上り方面はいつも、永遠の黄色信号。
凛々と鯨たちを出し抜いて。
胸を射抜かれうずくまるあの日の少年抱きしめる。
どこへ?
「きりん、きりん、きりりと鳴いた」
「りりり、りりり、ゆうひをあびて、りりりりり」
錆び爛れた仮面。見透かすように月光は射し。
ミス・ビードルは消えてゆく。淋しい爆音たなびかせ。
寄る方なく、見上げる雲。
みんなに200年あげたけど、それでも800年も生きたくない。
春の日の南風、夢路の扉をもて遊び。